テーマ観光
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楓岩湖
光州サンドゥルギルの4つのコースのうち楓岩湖公園から前坪堤湖、西倉落日展望台へと続く道は都心の道路と野道が重なり合い独特な情趣が楽しめる。スタート地点の楓岩湖公園は雲泉貯水池とともに光州市民に愛されている都会の公園だ。高層マンション密集地域にある楓岩湖公園は雲泉貯水池より広く緑豊かで日中は恋人たちのデートスポット、夜は住民のトレーニングスポットとして人気が高い。
湖を横切る木橋からは散策路に沿って植え付けられた木々と水面に浮かぶ鴨が見え、心和む景色が楽しめる。さらに歩いていくと2002FIFAワールドカップで韓国代表チームが4強入りを果たした光州ワールドカップスタジアムの屋根が見えてくる。さらにここにはバラ園があり初夏には各国のバラが花を咲かせ人の目を引きつけて離さない。楓岩湖公園から梅月洞の方向に進み光州西部農水産物卸市場を通りすぎると向かいに前坪堤湖が見える。
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前坪堤湖
前坪堤湖から白馬山の散策路、西倉郷土文化村、栄山江の旧西倉浦までが栄山江西倉浦探訪こコースだ。総距離3.6kmでゆっくり歩きながら思索に耽るのもいい。
前坪堤湖のまわりには個性的でおしゃれなカフェがたくさんあるので歩くのに疲れたならカフェで一休みしよう。ゆったりした雰囲気のカフェで前坪堤湖を眺めながらお茶をするだけでも疲れが取れるようだ。湖の木橋の入口にある水月堂で風に当たりながら一休みするのもいい。水月堂は1568年に朴光玉(号は懐齋)先生が現在の前坪湖である蓋山防築を築きその上にたてたもので2013年西区庁が復元・整備し、今や市民の憩いの場として利用されている。十分休んだなら先を急ごう。
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西倉郷土文化村
湖にそって歩いていくと、稲穂が風に揺れる水田を横切る野道が見える。春は若草色、真夏には緑、秋は金色に染まり、刈入れの終わった冬には雪原と季節ごとに変わる景色を見せてくれる道だ。広々とした野道の左にゆるやかな坂道が見えるが、その坂道の先は洞荷村の入口だ。洞荷村は西倉原近くの村で「西倉マンドゥリ豊年祭」を催してきた。村には西倉マンドゥリ豊年祭を再現した壁画がある。マンドゥリとは植え付けのあと行う草取り作業のことだ。西倉マンドゥリ豊年祭は毎年7月に細荷洞の野原で開かれるのでもしも夏にここを訪れるのなら高層マンションが立ち並ぶなかで行われる豊年祭を見るという珍しい経験ができる。壁画をバックに写真を撮りながら坂道を登り続けるとやがて晩帰亭が見えてくる。
晩帰亭は面積1,400坪の池の中央にたてた東屋で1671年、張昌羽がたてた書堂がはじまりだという。ここを1934年に張昌羽の子孫が改築し、1945年に改修した。この池には晩帰亭のほか、襲香閣と黙庵精舎が橋の両端にある。移り行く季節の美しい風景を楽しむに最適の場所だ。
春はショウブと水仙で黄色に染まり、夏はナツズイセンと蓮の花に柳の鮮やかな緑が暑さを忘れさせてくれる。秋はヒャクニチソウと蓮の花が風雅なおもむきを醸し出し、濃緑の松の木に白い雪が降りつもる冬の雪景色もまた一興だ。
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西倉郷土文化村
晩帰亭から大路を左に900メートほど進むと西倉郷土文化村につく。
韓屋と知られる韓国伝統建築様式の家屋がある村を伝統文化・農村体験スポットに整備し、民俗資料展示場、郷土文化体験館などを運営している。ウィークリーカルチャースクールや伝統遊戯文化体験クラス、礼儀作法寺子屋、陶芸体験などがあるので子供連れの家族旅行にオススメだ。1泊2日の韓屋体験プログラムもあるのでトラッキングの途中なら1泊して韓屋の趣きにひたって見るのもいいだろう。
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西倉原の落日
西倉郷土文化村を出て歩いてきた道を戻っていくと右に西倉原が広がる。地平線のむこうまでひろがる野原を見ているとなぜ全羅南道が穀倉地帯として名高いか分かる気がする。都会ではみることのできない、どこまでも広がる視野で心の隅々まで爽快感が満ちてくる。晴天だと光州市内はもちろん霊岩にある月出山まで見える。というわけで西倉原の落日は必見すべき西区8景の1つといえる。日が沈むにつれ野原に赤い光がさしゆっくりと広がる風景はまるで世界が赤く染まっていくようだ。
西倉原の落日は西倉落日展望台からだと赤く染まった地平線のむこうまで見ることができる。この展望台は西倉原に沿って徒歩20分ほどの距離で栄山江のほとりの方向に曲がったところにある。
展望台から落日を眺めながら都会の喧騒を忘れて肩の荷を下ろし、心いやす穏やかな時間を過ごしてみよう。