西区ツアー

7 Views雲泉寺磨崖仏像
- 雲泉寺は本来浄土寺と呼ばれていた。
雲泉寺磨崖仏にまつわる伝説
- 雲泉寺は本来浄土寺と呼ばれていた。 元暁大師が無等山の元暁寺に駐錫していた時、ある日西の空にめでたい兆しが現れたのを見て弟子の保光和尚をやると岩が光っていたのでその岩に磨崖仏を造立したという。
- しかし磨崖仏はその姿形からして高麗時代に造立されたと思われる。
磨崖仏について
- 巨岩に仏像を彫刻し、その上に寺を建立した。仏像の大きさに比べ寺の法堂はこじんまりとしている。
- 平たい顔に横長の目、高い鼻と厚い唇、たれている耳たぶなど厳かな顔つきをしている。さらに太い首と広い肩、結跏趺坐を組んでいる姿は安定的で堂々としている。このような様式は海南大興寺北弥勒庵の磨崖如来坐像(宝物48)のような高麗時代の磨崖仏によくみられる。
- 顔に比べ体が誇張され、肩は広く、手も大きい。両手で薬の入った器を持っている姿から薬師如来象であることがうかがえる。表情は厳粛でかたく、堂々とした体つきや右肩偏袒の衣のしわの取り方、不自然な指先の合わせ方など高麗時代の磨崖仏様式がうかがえる。
- 2002年に大雄殿を創建し磨崖如来坐像を移した。